つま先の向き

歩く時に正しい爪先の向きはどの位の角度が良いのかを考えたことはありますでしょうか?

 

体操教室の参加者や同業のセラピストと爪先の向きについてお話をすると「足を平行にして爪先は正面に向ける」「膝と爪先の向きを合わせる」「あまり考えたことがなく自然な感じで」と言うようことを伺います。

 

特に「足を平行にして爪先を正面に向けて歩く」ことが正しいと思われている方が多く、書籍にもそのように書かれていることがあります。

 

 

私も以前は足を平行にして爪先を正面に向けて歩くことが正しいと思っていました。

 

今から20年以上前の学生の頃、歩くと膝が痛くなることがあって、もっと気をつけて足を平行にして歩こうと考えてました。

 

しかし正しく歩いているつもりが中々痛みが取れなかったことを思い出します。

 

 

それもそのはず、足を平行にして膝の負担にならないようにと思って行っていたこと。。

 

実は一歩一歩膝を捻ってしまい、思いとは逆に膝に負担を掛けて歩いていたのです。

 

それは治らないや。。

 

 

ではどの位の角度が良いのでしょうか?

 

見るべきポイントは膝のお皿でした。

膝のお皿が正面を向いていることが大切です。

 

足を平行(爪先を正面)にして立つと、膝のお皿は多くの人が内側を向いてしまいます。

 

例外として膝関節の変形やお皿の位置のズレがあるような人は当てはまらないこともあります。

 

膝のお皿が正面に向けたまま左右の踵をつけて立つと、足の内側に三角形の隙間が出来ます。

 

この隙間の角度は人により異なりますが、多くの方が足の内側にチーズケーキ1個を挟んだ感じになります。

 

この爪先の向きで歩くようにしますと膝が捻れずスムーズに曲げ伸ばしでき、膝への負担を少なく歩くことが出来ます。

 

体操教室ではお一人お一人に対して、私が膝のお皿を触って正面の位置をチェックし、その時の足の角度を覚えて頂くようにお伝えしております。

 

ここではご自身で出来るチェック方法をお伝えします。

 

この方法を見つけた時にはとても嬉しかった〜!

気付けば当たり前のこと。

でも気付くまで何年も掛かりました。。

 

っと脱線してしまいました。

 

 

★セルフチェック方法

 

先ず足が平行だと膝のお皿が内側に向いてしまうのを実験します。

 

①足の内側を付けて立ちます。

この状態は足が平行になります。


②そのまま膝を屈伸します。

浅くスクワットするような感じです。

※無理やり真っ直ぐに膝を動かそうとせずに自然に屈伸してみて下さい。

 

すると両膝の内側がぶつかるのが分かりますか?

上から膝の動きを覗くと内側に膝が進みます。

 

 

 

次に膝のお皿が正面を向く角度を探します。

 

①踵を付けたまま足の内側を離します。

隙間にチーズケーキを挟んだ感じ。

 

②その状態で膝を屈伸します。

上から覗き込んだ時に膝の進行方向が正面でしたらオッケイです。

 

もし進行方向が外であったり内であったりしたら正面に向かう足の角度を探します。

 

多くの場合、足の内側の角度は5〜15度なので、その範囲で探すと良いかと思います。

 

 

ご自身の膝が正面に向く足の向きが分かりましたら、その向きで歩くようにします。

 

初めの内は、普段の歩き方の方が楽に感じるかと思いますが段々と正しい向きに慣れてくるかと思います。

 

ずっと正しい向きで歩こうとせず、最初の3分だけは爪先の向きを気にしようとか少しづつ慣らして下さいね。

 

 

私の場合は1ヶ月で違和感が少なくなり3ヶ月経った頃には以前の歩き方には戻れないと思うぐらいに快適になりました。

 

最初から30分とか頑張る方もいますが、少しづつ慣らして時間を伸ばす様にとして下さい。