腹部調整(快腹整体)について

晴明堂ではどんな症状であっても、殆どの方にお腹の施術を行っております。

なぜ?お腹を施術するのかと言いますと、お腹にある重要な3つのポイントを考えてのことです。

 

①お腹と姿勢の関係

②腸と自律神経の関係

③お腹のコリ


この3つのポイントについて細かく解説させて頂きますね。

ポイント①お腹と姿勢の関係

あなたはご自身の姿勢が「良い姿勢なのか?悪い姿勢なのか?」をどのように判断されますか?


猫背や反り腰と言うような言葉があるように、背骨を見ることで、「良い姿勢なのか?悪い姿勢なのか?」と判断されている方が多くいらっしゃいます。

 

その為、姿勢にとって重要なのものは背骨であり、背骨に歪みがある為に身体をしっかりと支えることが出来ずに姿勢が崩れると考えてしまいがちです。


そのように考えますと骨盤や背骨を整えることが、姿勢を正すことと思うかもしれませんが、実際にはお腹の施術も大切になってきます。


私自身も子供の頃は親によく「背筋を真っ直ぐにして姿勢よくしなさい!」と注意されいました。

姿勢が悪いのは背骨が真っ直ぐでないからダメなんだと考え、何とか背骨を真っ直ぐにしようと意識して姿勢が良くなるようにと努力していました。


しかしこの職業につき勉強していくうちに、背骨だけで姿勢が維持されるのではないことに気が付きました。

 

あなたはバランスボールを知っていますか?大きなゴム製のボールで、ボールに座ったりしながら様々なエクササイズを行うことが出来ます。

 

ボールの中には空気が入っているだけですが、当院で使っているバランスボールを例にしますと商品の説明書に300kgの荷重に耐えることが出来ると記載されています。

 

なぜ?空気しか入っていないのに300kgまで支えることが出来るのかと言いますと、回りのゴムが丈夫で弾力があり十分な空気がボール内に入っている為に座っても大丈夫な訳です。

 

お腹の回りの筋肉がバランスボールのゴムだとしたら、お腹の中はバランスボールでいうと中の空気の部分になります。

 

お腹の中の圧力を腹圧と言いますが、しっかりと圧があることで内臓や背骨をお腹が支えてくれるのです。

 

もし十分に空気の入っていないボールに座ったとしたら、ボールは潰れてしまうだけでなく、ボールの形すら維持することが出来なってしまいます。

 

下っ腹が出ていることを気にし、「ダイエットしなければお腹は凹まない」と思われる方が沢山いらっしゃいます。

 

しかし多くの方が下腹に脂肪が付いているのではなく、お腹の筋肉がしっかりと働いていないことで、内臓や背骨を支えることができずに、内臓が下垂し、猫背や反り腰になり下っ腹がポコッと出てしまっています。

 

そうなると見た目(プロポーションや姿勢)だけの問題でなく様々な症状に影響を与えていきます。

姿勢の崩れから、ある特定の部分に負担が掛かることで、腰痛・肩こり・頭痛・膝痛など痛みの原因となったり、また内臓の位置が変わったり、上から下垂した内臓が下の内臓を圧迫することで、胃腸や生理痛、頻尿や便秘などの不調にも繋がり、慢性化するほど様々な症状が出てきます。

 

 

施術により筋肉を整えて、呼吸によるエクササイズを覚えて頂くことで、十分な腹圧をキープ出来るようにし、正しい姿勢を取れるようにする為にも腹部調整が大切となる訳です。

 

お腹の筋肉と大雑把に説明してきましたが、他にも横隔膜や腸腰筋などを整えることも姿勢を維持するために大切となってきます。


腹部調整と合わせて座り方や呼吸法を覚えて頂くことで、しっかりとお腹が働くように施術していきます。

ポイント②腸と自律神経の関係

お腹の中には腹腔神経叢(太陽神経叢)と呼ばれる自律神経の塊があります。また第二の脳とも言われる腸の機能を整えることも自律神経の働きを調整する上でとても大切な部位となっています。

 

長年、腹部の調整を行なっていますと様々な腸の状態を指先に感じ取ることが出来ます。


冷えによる硬くなった腸

お腹の風邪などの炎症によって腫れてしまった腸

精神的ストレスによる緊張した腸

弾力が無く緩んでしまった腸

ブヨブヨとむくんでしまった腸


と様々な状態を感じます。



腸には蠕動運動(お腹がゴニョゴニョと動く)というリズミカルな動きがあるのですが、不調なお腹の場合には、動きが少なかったり、逆に動きが多すぎてしまったりとリズムが乱れています。


腹部調整で、腸の動きを調え、自律神経の働きを調整していきます。


理想的なお腹は、まるでつきたてのお餅のような弾力があり、お腹を触ると温かいものです。


あなたのお腹は触ってみてどうですか?

硬くなったり、冷たかったりはしませんか?

ポイント③お腹にもコリがある

肩こりや腰痛というと筋肉が固まってしまっていることは想像しやすいと思いますが、実はお腹にもコリがあります。


みぞおち辺りに緊張があると胃の不調が有ったり、右のあばら骨の下が固いと肝臓に負担が掛かっていたり、下腹部に緊張があると頻尿など膀胱に問題を持っていたりします。


お腹のコリは内臓そのもののコリで有ったり、内臓からの異常な刺激から腹筋が硬くなってしまったりする(内臓-体性反射)のですが、コリの場所から「胃のところに緊張がありますが、胃の調子は如何ですか?」と施術中に聞きますと「良くわかりますね」というお返事を頂いたりします。


晴明堂では内臓そのもののコリにアプローチしたり、お腹の表面の筋肉から反射を利用して内臓の働きを調えたりしていきます。