肩こりを解消する腕の振り方

歩行時の腕の振り方を工夫することで肩こりを軽減することが出来ます。


肩こりに限らず、首や肩に凝りや痛みなどの問題を抱えている方の多くに前方頭位が見られます。


酷いと頭痛、めまい、手指や腕の痺れなどにも繋がります。


前方頭位とは、理想の位置よりも頭が前方にある状態を言います。


肩こりや首に痛みがあると、つい症状のある場所だけに目を向けてしまいます。


しかし前方頭位の為に首や肩の筋肉、後頭部の付け根に負担が掛かっていることに気が付くと、痛みのある場所よりも姿勢を正すことが大切だと気が付きます。


ではなぜ?前方頭位になってしまうのか?

前方頭位の方の多くは背中が丸まり猫背になっています。


また猫背の方は肩甲骨が外へ移動してしまっている場合が多いです。


肩甲骨が外に位置すると、まるで背中の蓋が外れてしまったように猫背になり易い状態となります。


また外へ位置した肩甲骨周囲が硬くなり様々な症状に繋がってしまうことになります。


肩甲骨には首や背中だけでなく

腕、胸、肋骨、腰などと筋肉が繋がっており肩甲骨周囲の緊張で腰痛になることもあります。


それだけ沢山の部位に影響する肩甲骨の動きを良くすることが大切となってきます。

どのように腕の振るか?

それでは実践編です。


歩き方教室で「腕をしっかりと振りましょう!」とお伝えすると結構や割合で肩だけを振って歩く方がいらっしゃいます。


皆さんの腕の付け根の意識は、肩先から腕が生えているという意識のようです。


しかし肩甲骨までを腕と意識して動かすことで、多くの部分を緩めることが出来ます。


肩甲骨を意識し難い方は、ご家族や友人などに肩甲骨を擦って貰って肩甲骨に意識を通してみて下さい。


歩き方教室では参加者の肩甲骨を私が触れることで意識して頂いております。


歩く時に肩甲骨から腕を振ることを意識します。


この腕振りは歩く時だけでなく、その場に立った状態で行ってもとても良い運動になります。


肩甲骨から腕を触れるようになったら、もう一つ大切なポイントがあります。


なるべく腕の力を抜いて、後ろに振ることを意識するように行います。


「腕を大きく振りましょう!」とお伝えすると視界に入る為か、前には大きく振って下さるのですが、後ろへの振りが少ない参加者さんが多いのですよね〜。


基本的には手の向きは、親指か手の甲が前を向くようにして腕を振ります。


ただ手の平を前にして振ることで胸を緩めることが出来るので、様々な向きで振るのが良いかと思います。


上手に肩甲骨から力を抜いて腕を振ることが出来ますと、歩くだけで肩周りから背中、腰などが緩んでくることが感じられるかと思います。


背中が固まりますと気管も弱くなり、自律神経も乱れ易くなりますので、普段から腕を振ってみるようにして下さいね!